Dartの開発環境としてはEclipseベースのDart Editorがありましたが、プラグインではなく単体のアプリケーションという形で配布されていました。それに対してコミュニティーから多くの要望があったためか、今回Eclipseプラグインが公開されました。
現時点ではプレビューという扱いになっていますので、普段利用している環境へはインストールしないほうが良いでしょう。とはいえ、Eclipseの豊富なプラグインが使えるのは魅力的ですので、今後に期待したいところです。
アップデート サイトはこちらです。 http://www.dartlang.org/eclipse/update/
以下、実際にUbuntuでEclipseとDartプラグインをインストールしてみます。WindowsやMac OSでも同じようにインストールできるはずです。
まずはEclipseをインストールします。Eclipseの動作に必要なJavaランタイムをインストールしましょう。Eclipseは Eclipse Downloads からダウンロードできます。
現時点(2012/8/14)での最新版はEclipse Juno(4.2)です。ダウンロードしたファイルを展開し、Eclipseを実行しましょう。
Eclipseのメインメニューから Window - Preferences を選びます。
Install/Update - Available Software Site を選び、アップデート サイトを登録します。Nameは「Dart plugin for Eclipse」、Locationは「http://www.dartlang.org/eclipse/update/」にしましょう。
次に、Eclipseのメイン画面に戻って、メニューの Help - Install New Software... を選びます。
Installウィンドウの Work with: で、先ほど登録したアップデート サイトを選びます。すると画面の下部にDart Editorが現れますので、選択して次へ進みます。
インストールが済むと再起動の確認が表示されますので、Yes を押して再起動します。
Eclipseが再起動すると、自動的にDart SDKのダウンロードが始まります。画面右下に進捗が表示されます。
Dart SDKのダウンロードが終わったら、もう一度Eclipseを再起動させたほうが良いようです。それが済めばプラグインのインストールは完了です。
まず、設定画面を開いてみましょう。メニューの Window - Preferences の画面から、Dart を選択します。
設定項目はDart Editorとほぼ同じです。ただしSDKという項目が増えており、ここでDart SDKの更新が行えるようです。Dartプラグインをインストールすれば、別途Dart SDKをダウンロードする必要はありません。
Dart用のパースペクティブも用意されています。
新規プロジェクトにもDartが追加されます。
Dart Editorで使えるリファクタリングやデバッグの機能も使えますし、もちろんEclipseの他の機能やプラグインも使えます。
短い時間ですが試してみた限りでも、いくつかよくわからない動作をする点も見られますが、やはりEclipse上で使えるという利点は大きいと思います。Eclipseに慣れている人であれば、Dart Editorよりもこちらを使ったほうが良さそうです。
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